【熔ける】大王製紙元社長の懺悔録から、ギャンブル依存症を学ぶ
上場企業社長がギャンブル依存症に落ち込んでいく鮮明な記録。
★感想
ふとしたきっかけでカジノに出入りするようになったところから、 バカラに熱中。
そこからギャンブル依存症に落ち込んでいく様は、非常に読み応えがあり迫力のある内容でした。
前半のご自身の半生については、 やや 冗長なところもあるので、ギャンブル依存症について知りたい方については、後半の章から読み始めても良いかと思います。
★ビギナーズラックが命取り
この手の依存症 関連の本は何冊か読んだことがあるのですが、ふとしたきっかけ から抜け出すことができなくなる、いわゆる 普通の人が本当に多いんだなと感じます。
著者はもともと 学生時代から麻雀をやることはあったそうですが、依存症になるほど のめり込むようなことはなかったそうです。
適切な距離を保って麻雀をしていたそうですが、 カジノに出入りした時に ビギナーズラックで大勝ち。
その時の興奮が忘れられず、そこから沼に落ち込んでいくようにギャンブルにのめり込んだとのこと。
まさに、ギャンブル中毒のあるあるだと思います。
最初に勝ってしまうということが、幸運ではなく不運であり、いかに その後の人生を決めてしまうということがよくわかります。
芸能界とのこういう関係についても詳しく書かれており、上流階級の人たちのこういう関係 というのはこの世に コネクションが繋がっているのだということもよくわかりました。
★こんな人におすすめ
読み物としても ひじょうに面白いので、単に面白い本を探している方、依存症について学びたい方にはとても 学びのある本だと思います。