ミニマリストではないうちの家族が『「何もない部屋」で暮らしたい』を読んで
先日発売された「何もない部屋」で暮らしたい、繰り返し読んでいます。
綺麗な部屋は見ているだけで清々しい気分になりますし、取材を受けた方のインタビューも皆さん良い事をおっしゃっていて読んでいて飽きません。
そして先日読んでいて、ふと思いました。
「うちの家族がこの本を見たら、一体どう思うんだろう」と。
ミニマムではない我が家
koizumihikaru1234.hatenablog.com
以前こちらの記事にも書いたのですが、うちの実家はマキシマムではありませんが決してミニマムな家系ではないです。
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昔からモノを大切にする気持ちが強いのか、壊れていなければよっぽどのことがないと途中で捨てたりすることは滅多にありません。(我が家で使っているステンレスの耳かきは、30年以上使っているそうです)
その反面まだ使えるモノであれば、何年間も使ってなくても、いつか使えるかもしれないと取っておきます。
それで部屋が圧迫されるということはありませんが、使っていないモノはちょっと多いのかもしれないという感じ。
ミニマリストの事などもちろん知りません。
見せるタイミング
ゆるりまいさんの「わたしのウチには、なんにもない」には、モノが少ない部屋を初めて見た時の友人の反応が4タイプに分析されていました。
前職の同僚の反応では爆笑される方、もしくは絶句される方が多かったように思います。
うちの実家も綺麗な部屋に住みたいという願望はあるような気がしますが、たくさんのモノに囲まれていたいと考えているようにも思えるので、どんな反応が返ってくるのかまったく想像ができません。
また、ちょっと思案したのが本を見せるタイミングです。
唐突に本を見せて「ほら、きれいな家が載ってるでしょ」と紹介して、「うちを汚い家だと思っているんだ」と、心象を悪くさせるような思いはさせたくなかったので(考えすぎかもしれませんが)家事からなるべく切り離した時間に見せるのが良いのではないかと思いました。
一通り家事が片付いて、お酒を呑んでいる時などが一番適しているのではないかと思い、その時間を見計らって、本を見てもらいました。
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反応は?
食事や洗い物やら当日の家事が片付き、母と二人で呑んでいる時に見せてみました。
僕「そういえば」
母「なに」
僕「最近断捨離みたいな本を買ったんだけど」
母「ふーん」
僕「モノが少ない部屋で暮らすのって掃除も楽そうみたい」
母「ふーん(興味なさそう)」
僕「この本なんだけど」
母「へー」
僕「ちょっと見てよ」
母「…うん…え…?
ええ!なんにもない!すごーい、きれい!」
ページをめくりながら母が口にしたのは、手放しの称賛の言葉。
以前の僕の部屋が極端にモノが少なすぎたのかもしれませんが、感動するタイプの反応を見たことがなかったので、どうリアクションしたら良いのかこちらも当惑してしまいました。
母いわく、断捨離などに興味があったわけではないが、使っていないモノがかなりたくさんあるので片付けたいとは前々から思っていたとの事。
元々綺麗好きな人ではありましたが、全然モノがないことにとても感動したようで
母「うちも掃除、頑張らなくちゃっ!」
となにやら急にやる気スイッチが入ったよう。
まさかこんな身近に少ないことを美しいと感じる人がいるとは思ってもみませんでした。
それからリビングに『「何もない部屋」で暮らしたい』を置いているのですが、見るたびに置いてある場所が変わっているので、繰り返し読んでくれているようです。
それから
本を見てもらってから一週間以上経ったと思います。
それから我が家は急激な勢いでリサイクル業者が来たり、使えなくなったモノのゴミ出しが始まるのかと思いきやまったく変化がありません。
少しずつ片付けているのか、見えるところではなく押し入れの中などから片付けているのか。
何かに深く感動して大げさなリアクションを取る事が少なく、よほど心を動かされたのではないかと思っていたので朝ごはんを食べながらそれとなく聞いてみました。
僕「そういえば」
母「なに」
僕「この前の本読んでから、どう」
母「え、なにが」
僕「いや、なんか、片付けるって」
母「ああ…片付けようとは思ってるよ。 そのうちね」
意志とは行為を引き起こす現実の力であり、具体的な行動を結果として生み出さない限り意志とはみなされない。溺れている子供の前で助けたい!と、叫んでいる人は助ける意志があるのかは疑問である。
あの晩の熱狂は嘘ではなかったと思っています。
片付けを始める時のはじめの一歩の重さは誰よりも僕が知っているので、年内は実家で転職の準備をしているので、母のモチベーションが高いうちに(?)自分のモノも含めて片付けを手伝いたいと考えています。
そのうち。
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