ミニマリスト ひかるの本棚

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【スタンフォード式疲れない体】疲れない、疲れを貯めないための方法論

 

 

 生きている以上避けられない疲労。私の場合、長時間勤務がある日はかなり疲れがたまっているのを感じ、またアップルウォッチの心拍数もいつもより高くなります。

 

 

 

 

 

 いつもより疲れが溜まっているなと感じた時にふと「疲労ってそもそもなんだっけ?」「なぜ疲れるのか」という疑問が浮かびました。日常的に付き合っているものではありますが立ち止まって考えることはほとんどなかったので調べてみようと思って以下の本を読みました。

 

 

 疲れの原因は以前は乳酸であるとされていたそうですが、本書によると疲労の原因は寝不足、筋肉と神経の使いすぎや不具合である、そして体の歪みなどから来るものであるそうです。たしかに睡眠時間が短い時や長時間労働で一日中動きっぱなし、仕事をしっぱなしの時にはかなり強い疲労を感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 疲労を取るということも大事ですが病気などと同じくそもそも疲労を予防する、ということを本書では強く推奨しています。そのために必要なのはIAP呼吸法、腹圧呼吸と呼ばれるもので息を吸う時も吐く時も、お腹の周囲を固くしたまま息を吐ききる呼吸法が有効だそうです。詳しいやり方は本書の中でわかりやすく図解されていますが、たしかにやってみるとお腹を中心にバランスがとても取りやすくなると感じます。

 

 

 

 

 

 

 それ以外にも本書では疲れてしまった時の対症療法や体の動かし方など、図を使いながらわかりやすく解説されているためとても読みやすい一冊でした。

 

 その他気になったところもたくさんありました。

・疲れたときは何もしないより軽く体を動かした方が、脳と筋肉にたくさんの酸素を送ることができるので疲労物質の滞留を防げる。

・歩きすぎて疲れた時は15分ほど足をアイシング。これは冷凍食品などでも良い。その後に10分入浴する。

・冷水と温浴の交互浴で血管の収縮と拡張が繰り返されて疲労の軽減になる。

水を飲み → 1分冷水シャワー → 37~38℃のお湯につかる → 冷水シャワーを30秒 → シャワーと温浴を10回ほど繰り返して最後は冷水シャワーを1分 → 水を飲む。

・食事は腹八分目までが鉄則。満腹だと消化に時間がかかるので日中の倦怠感につながる。

・血糖値の急な乱高下は眠気や疲労感の元。

・野菜には疲労回復を助けるビタミン類が豊富で消化も促進する。

・姿勢が歪んでいるのは疲労の原因。特に耳と肩が垂直で一直線になるようにする。

・人体の構造上、立っている時は右側に重心が偏りやすい。小刻みに腰を揺らしながら立っていると負担を分散できる。

・座っているときも耳と肩が一直線になるようにする。肩甲骨を寄せて顎を引くようにして座ると疲労防止になる。

 

 

 

 

 疲労を一生付き合っていかなくてはならないものなのでとても有用な知識が手に入いりました。健康リテラシーの一つとしてぜひ知っておきたいことがたくさん書いてある一冊でした。