ミニマリスト ひかるの本棚

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【心配事の9割は起こらない】仏教が教える生き方のヒント

 とても良いタイトルだな、と以前から思っていた本。題名からして頭の中の煩悩を消すためのマインドフルネスなどの内容について書かれた本かと思っていましたが違っていました。

 

 

 

 

 

 副題にある「禅の教え」という通り、仏教の教えを元に日常生活を苦しくなく生きるための知恵をテーマごとに分けて書かれていました。このような本を読むといつも関心してしまうのですが、何千年何百年も前から受け継がれてきた教えがまったく古びて感じられないこと。サピエンス全史でも書かれていましたが、サピエンスの頭に認知革命が起こってから人間の心や感じ方は生物としてぜんぜん変わっていないのだと思わさざるを得ません。だからこそ、大切な教えとして脈々と受け継がれてきて、今でも通用する内容として共感を得ているのでしょう。

 

 

 

 

とても良いなと思ったところは、

・欲しいという思いも妬みも、自分がだめというのも全部妄想。全部断ち切るのは無理でもなるべく減らしていく。

・妄想を生み出すは対立的に捉える考え方。

・色眼鏡をかけない。先入観で人を判断すると見誤る。

・情報の暴飲暴食をやめる。情報がありすぎるとかえって判断できなくなる。

・心を整えるために呼吸を整え、呼吸を整えるために姿勢を整える。

・貪瞋痴、むさぼる心、怒りの心、おろかな心は克服すべき代表的な煩悩。

 

 

 

 

 

 

 道徳的に当たり前だとか、常識だと思われる内容もありますが生きるうえで大事なヒントがたくさん詰まった本です。こういう本を読むとまた仏教の勉強をしてみたいと思わされます。