ミニマリスト ひかるの本棚

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【なるべく働きたくない人のためのお金の話】20代で隠居のお金論

 大原扁理さんといえば年収90万円で東京ハッピーライフが非常に有名で、中田敦彦さんのYOUTUBE大学でも取り上げられていたことから多くの人がご存知かもしれません。以前に私も読んだことがありますが、稼ぎが少なくても溌剌と生活している著者にとても共感したことを覚えています。

 

 

 

そんな大原扁理さんの「なるべく働きたくない人のためのお金の話」を先日読みました。

 

 著者の大原扁理さんが隠居に至った経緯、どれぐらいの生活費でどのような生活をしているのか、また彼独自のお金論を語った一冊。語り口はとても軽く、小難しい話なども一切ないのでとても読みやすいですが、この生活に至るまでの苦労や悩みを通して本当にいろいろ考え抜いたことがうかがえる内容となっています。

 

 

 短い時間でさくっと読めたのですが、読みながら自分に当てはめて「自分はどういう生活がしたいのか」「自分にとっての自由とはなにか」などを考えさせられます。隠居というと世捨て人、変わり者というイメージが浮かびますが、現代をストレスなく自由に生きるための、世の中の物差しにとらわれないための方法論であることがよく理解できました。

 

 

 本を読んでいて気になった箇所は、

・お金について考えるのは自分がどうありたいのかを考えること。

・お金の不安がなくなった時にどう生きていくのかの方が重要。

・社会で当たり前とされていることでも、自分が苦しいと思うのであればその実感を大事にする。

・満足は、何かをすることでも得られるけど、何かをしないことでも得られる。

・満足の判断基準を、「好きなことをしているかではなく」、「嫌なことをしない」で判断する。

・自分にとって何がハッピーなのかわかれば、どんなお金が必要か見えてくる。

・自由や幸せをお金に依存しない。お金があってもなくても、どこで何をしていてもハッピーを感じられるようにする。

 

 

 よく言われることですが、幸福とは自分の心の状態であって社会的にどのような状態であるかとは関係がないということ。自分の働き方、生き方を見直す良いヒントになる本だと思いました。