ミニマリスト ひかるの本棚

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【すごい塩ー長生きできて、料理もおいしい!】減塩の本当の意味

 アンチエイジングについての本を数多く出版されている白澤卓二先生の塩についての著書。先日別の記事でも書きましたが、老化や健康に関しての本も多く読んでいるので、白澤先生の本も読んでいます。







 今回は塩。高血圧にならないよう減塩をしましょう、塩分は控えめにと言われますが、本書で控えるべきと言われるのは食卓塩。これは塩化ナトリウムが99.9%のもので一般的に使われているものですが、実体は自然界には存在しないバランスの不自然なものだそうです。天然のマグネシウム、ミネラルを人体とほぼ同じ割合で含んでいる塩については控えなくても大丈夫、質を重視しましょうとのこと。



 我が家では少し前から食卓塩ではなく精製されていない塩を使用しています。本書でも紹介されている「わじまの海塩」です。




お値段は高いですが非常に奥深い味わいと旨味があり、もう普通の塩には戻れません。


 本書でとても参考になったのは、
・海水の塩の構成は、塩化ナトリウム77.9%、塩化マグネシウム9.6%、硫酸マグネシウム6.1%、硫酸カルシウム4%。
・工業的に作られた塩にはミネラルがほとんど含まれてない。
・人体に必要な必須ミネラルの16種類は海水に含まれている。体内で合成できないので外部から摂取する必要がある。
・海水に含まれる塩には身体が必要とするミネラルバランスに合った構成成分が含まれている。
・日本人はもともと菜食でカリウムを多く摂っているので、ナトリウムを多く摂取する必要があった。
・精製塩は口にするべきではない。
・精製されたものは天然のものと成分が異なるので、食べすぎても抑制が効かない。だからスナック菓子やお菓子は食べすぎてしまう。




 国が作る塩は成分の品質をコントロールしていて、冒頭で述べたほぼ塩化ナトリウムしか含まれていないものだそうです。毎日口に入れるものだからこそ気をつかうべきものだということがよくわかりました。余談ですが、調味料を高価でも美味しいものに変えると素材が普通のものでも非常に美味しくなるので、結局は料理のコスパが上がります。もうひとつ紹介されていたひんぎゃの塩もそのうち試したいです。