ミニマリスト ひかるの本棚

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国語力は生きる力そのもの【ルポ 誰が国語力を殺すのか】

国語力は社会を生きる基礎能力

 

 

 

 

★感想 

学校現場での国語力低下の問題から、少年院や進学校での取り組みまでを追ったルポルタージュ

 

 

本書を読むと 国語力の低下が子供たちの能力の及ぼす影響は甚大であり、また原因はさまざまであることがよく理解できます。

 

 

何気なく使っている私たちの言語が、現代社会を生きていく中でいかに重要な能力であり、他者だけでなく自分を理解するためにも必須な能力であり、これをいかに育んでいくかが社会にとっても大きな課題であるということが分かりました。

 

 

本書で言われているように、 SNS などで短文のコミュニケーションばかりをとっていると、文脈を考慮して文章を理解することや、長文を読解することが難しくなるのではないかという指摘にはごもっともであり、また自分も気をつけるべきだと感じた点です。

 

 

言語の持っている大きな力を実感させられるとともに、年齢に関わらず それを育みながら 駆使していくことの重要さが様々な事例から学ぶことができる一冊。

 

 

また、最近の若い方のコミュニケーションの取り方やテクノロジーの使い方について、読みながら 驚きを隠せませんでした。

 

 

時代のように、複数のライングループに ほぼ強制的に参加するようなコミュニケーションの取り方も 時代に生きていたら当然 自分はいろいろと苦労しただろうなと、思わずにいられません。

 

 

教育関係に携わっている方にも、年代が違う方と接することがある方にもとても おすすめです。