ミニマリスト ひかるの本棚

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【他人を攻撃せずにはいられない人】身近な恐ろしい人たち

  タイトルがとても刺激的だったので手に取ってみたのですが、攻撃せずにいられない人々の考察と身近にいる人物についてのことが数人あたまに浮かび恐ろしくなりました。

 

 

 

 

 どこにでもやたらと人に攻撃的で場の空気を台無しにしたり、重箱の隅をつつくようなことをネチネチといつまでも陰口を叩いたりする人はいますが、本書はそのような人についての心理分析をされた本になります。読んでいて「こういう人いるなー」と思いながら読む進むことができるとともに、こういうお困り者がどのような動機に基づいて行動し他人をやたらと傷つける言動をしているのかが理解できます。

 

 

 私の場合も過去にこういう人にとても悩まされたことがあるので、このような人とはそもそもあまり関わらないように最初から適度に距離を置くようしています。攻撃的な人の行動原理や背景にある心の動きがわかっていると不必要なストレスを抱え込まずに生活をすることができると思うので、できれば社会人になりたての時に一度読んでおきたかったと思いました。

 

気になった箇所は、

・攻撃欲の強い人が求めているのは破壊。うまくいっている人が許せず、成功や幸せを壊そうとする。

・このような人は悪意を隠すのがうまい。「あなたのためを思って」などと言って善良な仮面を被って攻撃してくる。

・彼らは他人に罪悪感を抱かせる達人。なんでも他人のせいにして、巧妙にターゲットに「悪いのは自分だ」と思わせる。

・彼らは他人を無価値化して、自分の価値観を上げようとする。

・過度な一般化をして見下す。「私は納豆が嫌い」などと言うのではなく、「納豆を食べているやつは人間ではない」などと自分の価値観を一般化して蔑む。

・攻撃的な人は基本的に他責で自分の責任だとは考えない。自分の子供の成績が悪ければ、学校の教師のやり方に問題があると考え、自分のやり方は間違っていないと思おうとする。

・「あなたのためを思って」などという言葉で支配欲や攻撃欲を巧みに隠すが、このような欲動に本人も気づいてないこともある。

・弱っている人、困窮している人などはターゲットになりやすく、現実を受け入れられない理想の高い人は要注意。

・時には「なぜこのようなことをするのですか」など、はっきり根拠を求めるなど毅然と対応することも必要。

 

 

 対処するのが難しく、私の経験ではこのような人たちは頭がキレる人が多いので余計にうまく立ち回るのが難しいと感じます。攻撃的な人の心理を理解していないと「私のために色々言ってくれているのだ」「できていない私が悪い」などと、真面目な人ほど追い込まれたりつけこまれたりするので、トラブル回避のためにも一読をおすすめします。