燃える紅葉の高尾山で感情のタグ付け
深まっていく秋、色づいていく紅葉を目にしながら浮かぶひとつの疑問。
「一貫性か、体験か」
それこそが問題でした。
※近所の公園にて
見頃
東京近郊は紅葉がいよいよ見頃に近づいてきています。
僕の地元は東京とは思えぬほど自然が豊か。
10分ほど歩くと森林があり、実家にいた時にはトコトコ散歩しながら紅葉をよく一人で楽しんでいました。
今年も以前と同じく、近所の紅葉を楽しむ。
それでもよかったのですが、毎年もみじ祭りが開催されている高尾山に行ってきました。
登山者数世界一でギネスブックにも登録されているそう。
新宿から約1時間で行けるアクセスの良さも素晴らしい。
オフ会でお近づきになったP.N.3さんが登山が趣味とのことで、一緒させて頂き登ってきました。
A1理論さんも一緒に行く予定でしたが、予定がありご一緒できず…
世界一は伊達じゃない
ややハードな3号路
山頂付近
山頂からくっきりと見える富士山(枝…泣)
山頂でチャーハンと棒ラーメンをご馳走して頂きました!めちゃ美味しかったです!
高尾山は実家から車で1時間もかからないぐらいなので、小学校低学年の頃は両親と一緒に何度か登った覚えがあります。
それから一度も来ていないので、実に約20年振りの高尾山でした。
実に素晴らしい景色の連続で世界から愛される理由が分かったような気がします。
混雑の人気スポットに飛び込む理由
今までほとんど近所の紅葉で済ませてきた。
この理由は、有名な観光地に行くミーハーになりたくないという思い上がった気持ちが、今思い返すとどこかにあったと思います。
こんな思いから、なるべく観光地に行かないで近所の穴場に行ったり、そもそも出かけないという選択をする事が多かったです。
しかし、今年読んだ本でこういう自分の行いを考えさせられる機会が2つありました。
その部分を引用してみます。
ひとつめは何度か紹介している「選択の科学」からの引用です。
首尾一貫した自分でありたいという欲求は、自分の人生をどう生きるべきかを考える時、ジレンマを生むことがある。一貫性のない行動は取りたくないし、一貫性のない人だと思われたくない。(中略)一方で、現実世界は絶え間なく変化しているため、整合性にこだわりすぎると融通がきかなくなり、世間からずれていってしまう。
選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫)
- 作者: シーナアイエンガー,Sheena Iyengar,櫻井祐子
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もうひとつは東浩紀さんの「弱いつながり」からの引用です。
いまや情報そのものは希少財ではない。世界中でたいていの場所について、写真や記録映像でほとんど分かってしまう。にもかかわらず、旅をするのは、その「分かってしまった情報」に対して、あらためて感情でタグ付けするためです。(中略)グーグルストリートビューで写真を見れば十分じゃないかというひとは、このことを見落としています。
テレビで高尾山の紅葉を見た時に綺麗だなーと思う反面、「いやいや、今まで近所で済ませてきたし今さら観光地なんて」という相反する気持ち。
そこで気づきました。
「行きたくないと思ってた過去と、今感じる気持ちは関係ない」という事、そして「一度も高尾山の紅葉を見たことがないのに、データで見た気になってるのは知ったかぶりと同じ」のという二つの事。
引用した二つの本を読んでいなければこのような事には気づかなかったと思います。
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環境が変われば人は変わる
率直な感想は、高尾山は素晴らしい景色で、色づいた紅葉は息を飲むような美しさでした。
「観光地なんて…」という考えを捨てていなければこんな体験はできなかったのだと思うと、過去に抱いていた固定観念をあっさり捨ててしまってよかったと思います。
常に変化する世界で常に一貫していることは不可能ですし、デジタルデータと実物では比べられるわけがないほど、体験の質が違います。
今回の高尾山登頂をきっかけに、さらに体験に重きを置くようになるのではないかと思いました。
※てっぺんにて。
今週〜来週にかけて、おそらく燃えるように真っ赤な紅葉で、もっとも見頃になるはず。
朝9時頃から登り始めれば混雑のピークは避けられるので、まだご覧になっていない方は素晴らしい景色ですのでぜひ実物で紅葉をご覧頂ければと思います(かなり寒いので防寒はしっかり!)^^
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