最後まで大切にする心 ー 穴の空いた靴下との向き合い方
先日座敷のお店に行った時に靴を下駄箱に入れて驚きました。
足元を見ると、右靴下の親指が見事な虫食いになっていたのです。
穴の空いた靴下。
今までなら真っ先に捨てて買い換えていましたが、今回は自分で修繕することにしました。
10数年振りの裁縫
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、靴下の親指部分に穴が空いています。(履いたまま穴が空いている写真はかなりダサかったのでこの状態で撮影した写真を載せています)
母の裁縫セットを引っ張り出し、震える指先で細い針穴に糸を通す。
ブレブレ
縫い方が合っているかはわかりません。
間違っているかもしれませんが、とりあえずパックり裂けていた右親指の穴を塞げました。
生地は薄くなっていないし、ゴムも伸びていないので問題なく履き続けられる状態です。
モノを大切にするということ
靴下を修繕しようと思ったきっかけはブロガーのcozyさんがきっかけです。
ただ単純に減らすだけでなくモノを大切にする姿勢や、豊かさについての記事にいつも非常に多くの気付きを頂いています。
先日も、お子さんの靴下に穴が空いた時に自分で縫っているとcozyさんがつぶやかれていて反省するきっかけを与えて頂きました。
「必要最低限に持ち物を減らしたけど、最後まで大切に扱えているか」
自分に問いかけた時に、自信を持ってYESとは僕は答えられませんでした。
使い捨てから使い切り生活へ
自分にとって必要最低限のモノで暮らす。
その生活に変化して気付いたのは、いかに持ち物を大切に扱ってきていなかったかということです。
・洋服は飽きたら捨てるかクローゼットの奥深くで眠らせておく。(一回も着なかったものも…泣)
・アクセサリーやスニーカーをどんどん買うけど、履くのはほんの一部。
・買ってきたけど、よく考えたら使い道がなくて捨ててしまったもの。
そうして浪費してしまったモノの多くはどのようにして作られていたのか。
海の向こうでとても大きい代償が支払われていることを知ったのは最近です。
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大切に扱う覚悟
持ち物を減らしてから、自分にとって必要なモノもたくさん出てきたので最近色々と買っています。
そのときに必ず自問するのは「これは最後まで大切に使えると思うか」。
その答えが曖昧であれば買わないようにしています。
もちろん今から死ぬまでずっと一貫した人間でいるはずないので、いずれ手放す時が来るかもしれません。
それでも「あの時ちゃんと考え抜いて買ったから後悔はない」と思って手放したいと思います。
ゴミを減らすことにつながるのかもしれませんが、そうした結果より、ものに感謝する心が先です。
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もうどこで買ったかすら覚えていない、なんの変哲もない無地の靴下。
常に小綺麗で清潔感のある服装でいたいと思っていますが、生地が薄くなって擦り切れそうになるまでは履き続けてみようと思っています。
貧乏くさいと言われるかもしれませんが、自分にとって最小限の持ち物で生活するとともに最大限持ち物を大事にする人。
穴の空いた靴下を縫いながら、そういう人間になりたいと真剣に思いました。
※本日履いたらさっそく破けました。 今から縫い方をググります泣
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