ミニマリスト ひかるの本棚

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【originals 誰もが「人と違うこと」ができる時代】創造的になるヒント

 

 

 

 

 

 

 先日読みました、アダム・グラントのoriginals 誰もが「人と違うこと」ができる時代のブックレビューになります。アダムグラントと言えば一番有名なのが、ギブアンドテイク与える一言人こそ成功する時代ですが、本書はそちらとはまた別の趣の本となっており、一言で言えばどのような人が創造性を発揮したり、オリジナリティを持って活躍できるかということを書いた本になっています。

 

 

  どのような人が社会で成功するかや、リーダーとして優れているか、過去の偉人がその足跡を残すためにどのようなことをしていたのかなど様々な角度で語られています。 とても面白いなと思った点として、

 

・ 離職率が低い社員の特徴として Firefox や Chrome を使っていた従業員は、 Internet Explorer または Safari を使っていた従業員よりも15%も長く勤務していた。これは使ったブラウザが問題ということではなく、今あるものをそのまま使うだけではなくより良いものを探す傾向があるかないかという特徴により、離職率に差が出ていたとのこと。



・ 最低所得者層は一貫して、最高所得者層よりも現場市でする傾向がある。 既存のシステムを正当化すると心が落ち着くため、それを世界のあるべき姿と認識し不安や不満で心が乱されることがないようにしている。



・ 傑作を生み出すためにはどうすればいいのか。 その方法は多くのアイデアを生み出すこと。 天才的な作者は同じ分野に取り組む他の人よりも特に創作の人が優れているわけではないそう。アイデアの創出に関しては、大量生産が質を高める最も確実な方法とのこと。 マイナーな作品が生み出された期間は、メジャーな作品が最も多く創作された期間と同時期であることが多い。




 その他にも、大勢の前でスピーチする時は落ち着けというアドバイスよりも、私は興奮していると自分に言い聞かせる方が効果的であることや、ハードルが高い物事に挑戦する時には楽観的に挑戦するよりも悲観的防衛主義、すなわち最悪の事態を想定した方が成績が良くなることがあることなど様々な研究についての知見が述べられています。

 

 

  創作活動に携わる方などはとても参考になる記述が多いと思いますので、 楽しんで本書を読んでいただくことができると思いました。 ブログやイラストなど情報発信している方にもとても有益な情報がたくさん散りばめられています。