ミニマリスト ひかるの本棚

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【スマホ依存から脳を守る】依存症の仕組みを理解して自己防衛する。

 中山秀紀さんの書かれた「スマホ依存から脳を守る」のブックレビューです。

 

 

 

 

 著者は久里浜医療センターの精神科医の方だそうで、同センターにはアルコール、ギャンブル依存症などと並んでスマホ・ゲーム依存症の方が入所されているとのこと。以前、ゲーム依存症が精神疾患としてWHOに認定されたということはメディアでも取り上げられて話題になっていたのを覚えていた方も多いのではないでしょうか。

 

www.nikkei.com

 

 本書によると人が依存症になるもの、依存物というのは2つの条件があるそうで、

1 快楽をもたらす

2 飽きずらく、続けられるもの

 

の2つだそうです。依存症というとアルコールや薬物が筆頭に挙げられますが、受験勉強依存症やカレーライス依存症などというものは聞いたことがなく、ほぼ発生しないそうです、それはなぜかといえば、上記の2つの条件を満たせないことが多いからだそうです。受験勉強が快楽だと感じられることは稀だと思いますし、そもそも続けたいと思う人はほとんどいません。またカレーライスは快楽はもたらしますが、何日も続けて食べていたら飽きが来てしまいます。

 

 

 また、精神的に依存が発生する時には2つの報酬が脳に発生されるとされているそうで、「正の強化」と「負の強化」があるとのこと。正の強化とは、それをすることで快楽を得られるということ。例えばお酒を飲めば酔って気持ちが良い、ゲームをすることで快楽を得られるなど。それが続くことで、その快楽に依存していくようになります。

 

 

 負の強化は反対で、「それが無いと不快になるので依存物を使用する」ということ。これはさまざまな症状で現れるようですが、「酒を飲まないとつまらない、虚しい」「ゲームをしないとイライラする」など不快な感覚を消すために依存物を使い始め、それが繰り返されることによってどんどん依存していってしまうそうです。

 

 先日スマホ脳というベストセラーを読んでスマホ依存症に興味が出たので読んだのですが、スマホだけでなく依存症というものは誰でもなってしまう恐ろしいものなのだなと改めて思いました。もうお酒もやめてしまいましたが、なるべく依存傾向の強いものには近寄らないようにするのが一番だと再認識しました。

 

 

 

 

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