【食べても太らず免疫力がつく食事法】の要約。太る仕組みと痩せる仕組みを勉強しよう。
タイトルだけを見ると本当にそんな食事方法があるのかと思ってしまいますが、本書はさまざまな論文のエビデンスを元にした、健康メソッドが紹介されています。
こんな方におすすめの本です。
・健康的に痩せたい方
・ダイエットがなかなかうまくいかない方
・健康的な食事について勉強したい方
肥満は病気の一種
まず大前提として冒頭で述べられているのは、肥満は病気の一種であり体に異常が生じた状態であるということ。なぜ肥満が病気なのかというと、そもそも病気というのは氷山の一角の見えている部分であり、隠れている真の原因は慢性炎症です。
慢性炎症が原因で消化機能や免疫、ホルモンなどさまざまところに影響がおよび、結果として高血圧、糖尿病、がんなどの病気が引き起こされるのであり、その簡単な判別方法は肥満であるかどうかだそうです。この状態では確実に免疫力が落ちているため、健康異常が引き起こされやすい状態になっていると説明されています。
カロリーを減らしても痩せない
ダイエットをする時に「食べる量を減らす」というのはよく聞く方法ですが、本書によるとこの方法では痩せません。なぜなら、カロリー制限をしても、結局は基礎代謝が下がってしまうため、使われるエネルギーが少なくなるからです。
もしカロリー制限をすると身体はどうなるのか? 入ってくるエネルギーが少ないので、「なるべくエネルギーを使わないようにしないといけない!」と、体温下げるなどして基礎代謝を下げて体重が減らないようにするそうです。身体からすれば、そうしなければ死んでしまうと認識してしまうので、とにかく食べないというダイエットをしても体重が減るのは最初だけ。その後は基礎代謝が下がっているのでリバウンドする可能性の方が高いそうでなんとも皮肉な結果になります。
肥満はホルモン異常。ファスティングが有効
食欲を引き起こすホルモンはグレリンと呼ばれており、痩せて死んでしまわないように食べるように私たちに訴えかけてきます。しかし、このグレリンが「食べたい」と私たちに思わせているのと、本当に空腹感は関連しているのかというとそうではありません。本書で引用されている論文によると、グレリンの値が高まったのは朝7時、昼の12時、夜7時であり、空腹でどれぐらい過ごしているかは関係がなかったそうで、食べ物を食べる習慣によってグレリンの値が高まるということです。
食べすぎるとどうなるか。膵臓からインスリンというホルモンが分泌されて血糖値を下げる役割を果たしますが、常にインスリンが分泌され続けると結果的に血糖値が下がりにくくなり、インスリン抵抗性という状態になり、極端に悪くなった状態を糖尿病と呼びます。
肥満にはインスリン抵抗性のようなホルモンの異常が存在しており、この状態を改善するために推奨されているのが間欠的ファスティングです。これは何日間も絶食をするようなものではなく、1日を食べる時間・食べない時間に分ける方法で、食べない時間には糖質を一切とらないようにして、食べる時間には糖質を制限つきもしくは全く制限をせずに摂取する方法です。間欠的ファスティングでは、食べる時間を8時間以下にします。
そうすることでインスリン抵抗性などのホルモン異常や代謝異常を改善して免疫機能の改善にも繋がるそうです。また、ボーンブロスファスティングという牛や鳥や魚の骨からとったスープを飲むファスティング方法が紹介されています。栄養豊富な上に糖質が含まれないため、ファスティング中には理想的な栄養源となるそうです。
まとめ
食べても太らず、免疫力がつく食事法の要約として、肥満は病気の一種、カロリー制限をしても痩せない、肥満はホルモン異常。ファスティングで改善を紹介しました。本書では健康の4つの要素として、
・食事
・運動
・睡眠
・ストレスマネジメント
を挙げており、食事の項目では良質な油を取ることや腸内環境を整えるために発酵食品を積極的に取るための食品などが紹介されています
私は石黒先生のyoutubeを先に見てからこちらの本を読んだのですが、どちらもとてもわかりやすくて大変勉強になりました。なぜカロリー制限をしたり運動をしても痩せないかや、インスリン抵抗性やレプチン抵抗性など聞いたことがあるけどよくわからない用語についてもわかりやすく説明されており健康に関しての理解が深まりました。
健康を失ってしまっては楽しめるはずの人生のさまざまなことも楽しめなくなってしまいますし、やはり生きていく上でも溌剌として元気に生きていたいなとわたしは思います。なので、健康リテラシーを高めるためにもこのような健康関連の本は定期的に読んで理解を深めてまた紹介していきます。
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