【仕事に活かす!フォトリーディング】の要約。やり方と効果について
先日読んだ「仕事に活かす!フォトリーディング」の要約記事になります。本書を読んだ後に自分でもやってみましたが、たしかに効果があると感じました。
このような方におすすめの本になります。
・本をたくさん読みたいけど時間がない方
・本の内容を忘れずにしっかり要点を覚えておきたい方
フォトリーディングとはなにか
そもそもフォトリーディングというのは何かというと、いわゆる速読術の一つです。 ただ他の速読術と少し違うのは、とにかくパラパラと本を読んで目で追うだけといったものや、ページの斜め読みを繰り返すといったようなとって、目の動きにフォーカスしたような速読術ではなく、目的を持って本を読み情報を得るようにするというメソッドのことです。
具体的にフォトリーディングをどうやるかということを説明したほうが理解しやすいと思うのですがフォトリーディングの工程として簡単には以下のようになります。
フォトリーディングのやり方
1 目的を明確にする
2 集中学習モードに入る
3 文章に目を通して目的にの価値があるものかどうかを検討し、読むか読まないかを決める。
4 集中してフォトリーディングを行う
5 復習をとして、表紙や奥付、太字になっているところなどをチェックする。また、本に対しての質問を組み立ててみる。
6 活性化 急速を10〜20分ほど取ったあとに質問を見直して、もう一度文章を読み直していく。
本書で紹介されているフォトリーディングのやり方を簡単にまとめると上記のようになりますが、マインドマップを作る、トリガーワードを見つけるなどもう少し細かい方法も書いてありますが、簡単にまとめています。
1 目的を明確にする
例えば、「この本から新しい情報を得る」「○○について知る」など決めることで、要領よく情報を身につけることができるようになるそうです。
2 集中学習モードに入る
リラックスした集中した状態に入るため、この本ではミカン集中法という方法が提唱されています。ミカン集中法とは、手のひらにミカンが乗っているとイメージし、匂いや色手触りをイメージしたら今度は後頭部の上15~20cmに置くことをイメージします。そこに置いたミカンのバランスを取るように集中すると、リラックスした集中状態に入れるとのこと。
3 文章に目を通して目的にの価値があるものかどうかを検討し、読むか読まないかを決める。
読む前に表紙や裏表紙、目次に1~2分で目を通し、本全体の見出しや太字などを30秒から1分ほどで目を通します。そうしたら、目的に沿った価値があるか、読む価値があるかを決めます。
4 フォトリーディングを行う
リラックスした状態でフォトフォーカス状態、開いた本の中心を貫くようなイメージで本を眺め、ページ全体が視界に入って来るようにする。1~2秒ごとに1ページのペースでめくっていく。
5、6については上記に書いた通りなので割愛します。
フォトリーディングの意味
正直これを読んだ時の感想として、「本当にこれで読めるの?」と思いましたが、著者は当然その質問も想定内で答えてくれています。
フォトリーディングに意味は、完璧に理解することではありません。パラパラめくることで完璧に理解ができる訳ではありませんが、ゼロではありません。そもそもなぜこのような方法を考え出したかと言えば、それは近年の情報過多によるもので、多すぎる情報に対して処理が追いつかなくなっていることがあげられています。
多すぎて処理できないのならば、それに合わせた問題解決が必要です。そのためにのこのような速読方法が必要というわけです。 そして、本は1字1句読んだところですべてを記憶できるわけではありません。必要な情報だけを素早く、目的に沿って手に入れるというコンセプトに基づいています。そして最も大事なのはフォトリーディングのメソッドを完璧に習得することではなく、考え方を理解することであると述べられています。
フォトリーディングの基本姿勢として
・すべての情報を一字一句速く読むスキルは求められていない
・情報をインプットすることが目的ならそれは趣味で、アウトプットを目的として情報を収集することがビジネスでは求められている
・自分に必要な情報は自分が一番分かっているので、直観や偶然を肯定的に捉える
・広くざっと眺めることで全体像を把握する
などが挙げられています。特に一番の上の部分は読書を仕事や成果に繋げたいと思っている人にとってはとても共感できる思想ではないかと思いました。
やってみました
実際に効果はあるのかが気になるところ。別の本で実際にフォトリーディングのメソッドを実践してみました。
結論は、とても効果的です。
が、フォトリーディングできる本とできない本はかなり分かれるのではないかという印象です。以下はやってみた感想を箇条書きしています。
・全体をざっと眺めて読むだけで結構本の内容は頭に残る
・目次を読んでから最初から最後まで通して読むので、その本の主な内容や要点はだいたい理解できる
・馴染みのない分野、難しい内容の本はかなりハードルが高い。専門用語などは意味が理解できないので止まってしまう。
・ストーリーを追う読み物、小説などは難しい印象
ビジネス書や健康系の本などは相当フォトリーディングが効力を発揮すると思いますが、難しめの本はちょっと厳しかったです。慣れの問題もあると思うので、もう少し実践してレビューしてみます。
まとめ
仕事に活かす!フォトリーディングの要約として、フォトリーディングとはなにか、やり方、フォトリーディングの意味、やってみての感想を書きました。
これは非常に意見がわかれると思う考えだと思いますが、私は本書の思想にとても共感しました。たしかに一字一句読んで理解したい本もありますが、ざっくり内容を知りたいもしくは概要と要点だけ理解したい時にはとても効果的なメソッドだと思います。
そして普通の速読と違うのは目的を持つこと。そもそもその本からどのような情報を手に入れたいのかがわかっていれば、いらない章や文章は飛ばして必要なところだけ効率的に拾うことができますしね。しばらく実践してみて、また感想を上げてみたいと思います。
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