ミニマリスト ひかるの本棚

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【無病法】少食がもたらす健康効果

 16世紀の貴族、ルイジ・コルナロが講演で語った内容と、現代の医師が医学的な知識から当時の彼のライフスタイルについて解説した本。

 

 

 

 

 

 

 最近は書店でもこの手の本が増えており見かけることが多くなったことと、アンチエイジングや長寿、オートファジーを促すのに空腹が有効であるというエビデンスがあるようで、多くの人が実践しているようです。

 

 

 僕自身も現在ファスティングを行っているため、少食や断食には馴染みがあったのですが、ルイジ・コルナロの場合は一日350gと40ccのワインを一日二回分けて摂るのみとのこと。しかも毎日同じものを食べ続けたそうなので、この点は健康のためとはいえ個人の趣向によりかなり意見が別れる部分だと思いました。

 

 

 とはいえ、カロリー制限や空腹の時間を設けることが身体に良いことは多くのエビデンスがあるのは間違いないようです。本書では解説の部分で、

 

・食べ物をエネルギーに変える過程で活性酸素が発生するので、量を食べすぎないようにすべき。

・少食により体内の酵素の消費が抑えられる。

・腸内細菌叢が乱れず、有害物質が発生しない。

・消化には厖大なエネルギーが必要。極少食では内臓が疲弊しない。

・長寿遺伝子、サーチュインが活性化されて、活性酸素や紫外線によって遺伝子が傷つくことから守ってくれ。

 

など現代的な視点でなぜ少食が良いのか解説されていてわかりやすいです。運動についてや、避けるべき食品・食べるべき食品にも言及しているので健康を意識している方にはとても参考になる一冊だと思います。