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【旅の効用ー人はなぜ移動するのか】 珠玉の旅行エッセイ

 新型コロナウィルスの影響でしばらく旅行に行けない日々が続きそうです。仕事の日以外はたいてい家のなかで過ごしているので退屈だと感じることばかり。同じようにどこかに出かけたい、遊びに行きたいと思っているひとは大勢いるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

旅の効用ー人はなぜ移動するのか

 

旅の効用: 人はなぜ移動するのか

旅の効用: 人はなぜ移動するのか

 

 

 

 どこかに出かけたい、けど出かけられないーーそんなとき旅行記や旅行のエッセイを読むと少しは別の土地にいることを体験したような気になれると思っています。先日読了したペール・アンデションさんの旅に関してのエッセイ、旅の効用を本日は紹介します。朝日新聞の書評でAPUの出口治明学長が紹介されており、興味を持ち読みました。

 

 

 著者はスウェーデンのジャーナリストで若い頃からバックパッカーとして旅をしてきており、旅を通じての体験や旅に関してのさまざまな思索ついて書かれています。副題にもなっていますが本書の大きな問いは「人はなぜ移動するのか」。このことを著者が体験した旅の出来事の数々、旅や移動についての本、旅行者や世界中の人から得た話や経験をもとに考察していきます。

 

 

 

 本書のなかでも書かれていますが、なぜ旅をするのかという問いには旅人の数だけ答えがあるとぼく自身も思います。しかし、以下の言葉はひとつの答えとして納得する方は多いのではないでしょうか。

 

 

 

「なぜ私たちは旅をするのか?」これに対する名答は見つからなかったので、私は悩むことになる。この一見単純だが深く哲学的な疑問への回答を何度も探してみたのだ。彼の文書はこう続いていた。「旅は、私たちがホモサピエンスであることと関連がある。好奇心だ。無用な知識を求めて努力し、知恵を拡大し、視野を広げ、世界像を拡大し、混沌を整理し、秩序を確保しようとする意思である」

 

 

 

 

 役に立つとか立たないとかではなく、知らないものを知ったり見たりすること。これ自体が大きな喜びとなるのはホモサピエンスの本能なのかもしれません。

 

 

 

 また、ぼくは定期的に旅行や短い休暇を取るようにしています。理由は日常的なことから離れる時間が欲しく、生活や普段の生活のことを考えない時間を取りたいから。

 

 

 

旅とはつまり、仕事から遠ざかる方策であり、「人生に意義を求める日々の闘い」から距離を取る方策なのだ。アリストテレスが「エウダイモニア」(幸福)と呼んだ真の安寧、平穏状態に達しようという野心が旅ほど高まる行動は他にあまりない。

 

 

 

 

 まさに上記の言葉はぴったりぼくの心情にあてはまるもので、共感できる人は多いのではないかと思いました。

 

 

 

 しばらく旅行はおあずけ。ですが、次の旅行先や、一時的に日常を離れて旅を体験するための一冊としておすすめです。また、巻末には著者おすすめの旅行に関する本一覧が出ており、おもしろそうなものが多々ありました。当分は本で追体験する旅行が続きそうです。

 

 

 

 

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