ミニマリスト ひかるの本棚

書評がメインのブログです。

2015年衝撃を受けた本ランキングBest10

2015年もあと約2週間で終わり。

 

カレンダーを見ていると今年はどんな一年だったのかなと、何となく考えてしまう時期になりました。

 

変化の記録

今年は本当に変化の多い年だったなーと先日の記事で振り返りました。

 

koizumihikaru1234.hatenablog.com

 

今年も終わりかーと思い、ブログと別で書いている日記を読み返していて、半年前と今ではずいぶん心境が変化しているんだなと気付きました。

 

突然の悲劇にとことん落ち込んだり、しょうもない小さなことに大喜びしたり。

 

なんでこんなこと考えてたんだろう…ということもたくさん書いてありましたが、自分なりにその場その場で決断を繰り返しながら一歩ずつ進んできて今があるんだなと我ながらなんとも感慨深かったです。

 

とても他人に見せられるものではありませんが、こういう時には日々の記録はとても役立つものだなと思いました。

 

 

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読書メモ
日記とべつに本の読書メモも記録しています。

 

こちらも最近読み返していたら、そういえばこれはおもしろかった!と思いだした本がいろいろでてきました。

 

今年はいろいろなジャンルのものを読んだからか、良い刺激をもらえた本が多かったです。

 

読み返しているうちに「どれが一番面白かったんだろう」と順位を並び替えていたら、読書ランキング的なものができたので、せっかくなのでこれでひとつ記事を作ってみました。

 

あくまで今年ぼくが読んだ本ですので、今年発売された本ではありません。

 

未来の自分への備忘録の意味も兼ねて、2015年に読んで衝撃を受けた本を10冊に厳選して発表してみたいと思います。

 

 

2015年衝撃を受けた本ランキングBest10

 

 

10位 人間をみつめて

人間をみつめて (神谷美恵子コレクション)

人間をみつめて (神谷美恵子コレクション)

 

 

生きがいをつかまえようとして、あまりにもやっきになると、かえって生きがいは指の間をすり抜けて行ってしまうものではなかろうか。むしろ生きがい感とは、人生の途上で期せずして与えられる恩恵のようなものではなかろうか。

 

精神科医の神谷美恵子さんの本。一番有名な「生きがいについて」を今年読んでから、著者の本はほぼ全部読みました。仕事にやりがいを感じられなくなった時期にとても元気をもらいました。

 

 

9位 悪の華

惡の華(1) (週刊少年マガジンコミックス)

惡の華(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 

※1巻はKindle版無料ですね! 

 

アイドルの原田まりるさんが紹介されていたのをきっかけに読んだのですが、これまで読んだ漫画のなかで1番衝撃を受けました。子どもの頃、周囲からちょっと浮いているかもと感じていたぼくには共感するところが非常に多かったです。

 

 

8位 フェルマーの最終定理

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

 

 

確率の法則とはよく言ったものである。確率とはあらゆる法則のアンチテーゼではなかろうか。

 

算数で数字に挫折したぼくですが、この本は寝る間も惜しんで読みました。タイトルで食わず嫌いしていましたが、内容は数学がわからなくても理解できるように書いてあります。Amazonのレビューがすごいことになるのも納得の内容。300年に渡る数学者たちの挑戦にとっても感動しました。

 

 

7位 スマートサイジング

スマートサイジング

スマートサイジング

 

 

私たちの文化は、「モノはたくさんあればあるほどいい」「モノをたくさん消費すれば誇らしい気持ちになれる」というメッセージを私たちに送ってくる。その結果、私たちは自分の身を犠牲にしてでも、果てしなくモノを求めてしまう。

 

ミニマリスト関連の減らす系の本ではこれがもっとも好きでよく読み返しています。著者がたくさんモノがある方が幸福だと信じていた価値観から逆転したというところが、僕にとっていちばん共感できます。

 

 

6位 色

色

 

 

黄疸で黄色くなった爪を見せつけるかのように痩せ衰えた手で、いきなり私の手首を掴むと瞬きをせずに私を睨みつけ、言ったのだ。
「ねえ、いつ、いつ死ねるの」
すがる言葉だった。死だけが救いと見定めてしまった人の必死の言葉だった。(中略)

土気色の母が「いつ死ねるの」と口にした瞬間に立ちあらわれたのは、まさに荒廃としか呼べぬものだった。母は私の母である前に人であり、女だった。

 

1番好きな作家、花村満月さんの色という短編集です。小説ですがほぼノンフィクション。実母との幼少期からの関係から、母が末期ガンで亡くなるまでを綴っており、死が近づいた時の描写が非常に胸に迫るものがありました。実の母にこう迫られたらなんて答えるんだろう。

 

 

5位 未来の働き方を考えよう

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

 

 

これからの仕事、そして「働くこと」とは「人生におけるすべての欲求を満たしてくれる土台となるもの」ではなく、「人生にとって重要なもののひとつ」という位置づけに変わっていきます。
「仕事=人生の土台」などという世界観を、全員が共有できる時代はすでに終わってしまったのです。

 

転職するにあたって背中を押してくれた1冊。老後のために必死に貯金するようには働かないと…!とずっと考えていたぼくには目からウロコな内容でした。

 

 

4位 GO WILD 

GO WILD 野生の体を取り戻せ! ―科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

GO WILD 野生の体を取り戻せ! ―科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

 

 

文明病の概念はナポレオンに仕えたスタニスラ・タンシューが1840年に行った公演が端を発する。地方よりもパリのような都市部でがんが多発していたのだ。タンシューの文明病という概念に導かれ、文明にさらされていない人々、イヌイット、アパッチ、アボリジニの健康状態に関する研究が進んだ。とくに目を引いたのは、新血管疾患、高血圧、糖尿病、関節炎、虫歯、にきびが先住民には見られなかったことだ。(中略)

私たちが病気と呼ぶものは本当は文明がもたらす苦しみと呼ぶべきなのかもしれない。

 

20万年前に人類が「人間1.0」になってから一度もアップデートされていないことから、現在のライフスタイルを見直すべきだと主張する本。これを読んでからプチ糖質制限を始めています。

 

 

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3位 二十歳の原点

二十歳の原点 (新潮文庫)

二十歳の原点 (新潮文庫)

 

 

けっきょく中村にあいたいという願いは、彼を愛するからでなく、私自身を愛する醜いエゴイズムに過ぎないのではないか。

 

学生証という薄っぺらな紙きれに己れの存在を託すほど薄っぺらな存在ではないのだ、私は。

 

ちきりんさんに日記を書くきっかけを与え、安藤美冬さんも座右の書に選んでいた一冊。ようやく読んだのですが、二十歳の女性が書いたとはとても思えない内省にまさに衝撃を受けました。僕もこれを読んでサボり気味だった日記を再開しました。

 

 

 2位 ザ・ゴール

ザ・ゴール コミック版

ザ・ゴール コミック版

  • 作者: エリヤフ・ゴールドラット/ジェフ・コックス,岸良裕司,蒼田山,青木健生
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2014/12/05
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ボトルネックがある場合工場の能力はボトルネックに等しい。スループットはボトルネックが決定しているんだ。

 

ぼくは工場ではありませんでしたが、生産性を厳しく求められる職場だったため業務改善に非常に役立ちました。効率を求められる仕事(だいたい求められると思いますが)をしている方は、効率とはどういうことなのかがはっきり理解できると思います。

 

 

1位 パンク侍、斬られて候

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)

 

 

自分と世界以外に言葉というものがあって、それまで生きてきていた世界以外に言葉によってできたもうひとつの世界があることに気がついたのです。しかもそのふたつの世界はなにかによって串刺しになっている。その串は言葉を喋る人間が言葉を持ったことによって抱え込まざるを得なくなった思念であることにも気づいたよ。

 

ピースの又吉さん(光浦靖子さんかも)がオススメしているのを拝見して、町田康さんの本は今年初めて読みました。中でもこちらは衝撃すぎて、読み終わった後の不思議な余韻がたまらなかったです。

 

小説で爆笑したのはこれが初めてですし、言葉の抽象度について考えるきっかけとなりました。また、ブログの文体もこちらの小説を読んで「です、ます調」にしようと決めました。文句なしで今年のナンバーワンです。

 

 

 

 

完全に自己満なランキングですが、自分が影響を何に影響を受けたか振り返る良いきっかけになりました。

 

新しい本はあまりなく、ブックオフで手に入る本が多いと思うので気になったものがあればぜひ手にとってくださると嬉しいです。

 

お時間のある方はぜひ今年読んだ本でおもしろいものがあったらランキングでなくても良いので、教えて頂ければと思います。

 

 

 

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