ミニマリスト ひかるの本棚

書評がメインのブログです。

人は誰もが違う。だからこそ必要な尊重

人の数だけ意見・考え方がある。

 

頭で分かっていても、これを実践していくのは簡単なことではありません。

 

地球サイズで物事を捉える

テルマエ・ロマエという漫画を描かれたヤマザキマリさんの「国境のない生き方:私をつくった本と旅」を読了しました!

 

国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)

国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)

 

 

テルマエロマエは原作を読んだことがなく、映画で一度見ただけでしたのでヤマザキマリさんのことはほとんど知りませんでしたが、マギー (id:authenticlife)さんとお話しさせて頂いた時にオススメの本として教えて頂きました。ありがとうございます!

 

authenticlife.hatenablog.com

 

筆者のヤマザキマリさんは、なんと14歳でヨーロッパをひとりで旅をした経歴を持つと聞き、「どんな人なんだろう」と興味が湧きその場でkindleで購入しました。

 

風変わりな音楽家の母、思春期のヨーロッパでのひとり旅、海外での極貧生活を送り自らの人生を切り開いてきた筆者の人生論にはハッとさせられる気付きが多々あり、グローバル化以前に人と人が多様な価値観を持っていること、それをお互いに尊重することの素晴らしさをお書きになられていました。

 

気になったところを引用してみます。

 

厳しい環境が、自立へつながる

頼る人が自分以外に存在しないひとり旅では、虚栄心を傷つけるような、大失敗も恥ずかしい思いもたくさん背負わされるけど、そういった経験が後に何よりも強靭な肉や血になるという実感も、もれなくセットでついてくる。

 

死に物狂いで窮地を切り抜けようとすれば、十四歳でも立派に自分の哲学を持てるのです。これは、私自身にとっても驚きでした。十四年しか生きていなくても「自分でなんとかするしかない」と思えば、ひとりの人間としていろんな判断ができる。意外に頼りがいのある自分を発見して、それが自信になっていく。

 

14歳でヤマザキマリさんがひとり旅をした時の感想から引用です。自立するという事はこういう事、誰かに頼るのではなく自分でなんとかする力を持つことだと思います。

 

僕自身も実家を出てひとり暮らしを始めた時、ひとつの部署の責任者として大きな仕事を任せてもらえた時、自分の行動の責任は自分で追わなければならなくなった時は失敗して傷つくことや、他人に迷惑を掛けて嫌われることが何より怖かった。

 

実際何度もそのような失態をやらかしました。

 

しかし、責任を追わなければいけない立場に飛び込んだからこそ、それこそ「死に物狂い窮地を切り抜け」た経験が糧となり、自分の考え方や立場の中核を形作ってくれました。

 

幼い年齢ながらに外国で必死に生き抜いたゆえの著者の言葉は、負荷がかかった状態こそがいかに人格を鍛え上げる機会になることを教えてくれます。

 

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人はみんな違うという当たり前のこと

特殊なものに対してどこまで寛容でいられるかというのは、そのコミュニティーの成熟度を測る尺度でもあると思うのですが、最初のうちは「変わっている」と思っても、人は徐々に慣れていくものです。徐々に徐々に慣れていって、諦めていく。

  

古代ローマ時代の遺跡を旅している時に、柱と柱の間に何かはためいているのが見えて、近づいてみたら、なんと、それはカラフルなパンツでした。世界遺産なのに、洗濯物が干してあった。奥から遊牧民のおじさんが「なんだ?俺の家になんか用か」って出てきて、ローマ帝国の遺跡に普通に住んでいた。その光景を見た時に、自分がタイムスリップをしたような感覚に陥りました。世の中の人間が全員、同じ速度で生きているわけじゃないことに、ものすごく感動したんです。

 

漠然と生きていると、人は、自分が囲いの中にいるこそさえ気づかない。

 

このあたりが「国境のない生き方:私をつくった旅と本」の一番面白いところだと思っているのですが、毎日同じ場所で同じ人たちと接していたり、同じものを見ているとなんとなくそれが当たり前と感じられてきます。

 

ライフスタイルもまさに、テレビや雑誌、広告は「トレンドはこれですよ」というような見せ方をしますが、それを「一般的な価値観・常識」と解釈してしまうとそれ以外は異質なものとして写ります。

 

ミニマリストの生き方はまだまだ一般的ではありません。

しかし、僕にとっては良い意味で異質なものとして影響を与えてくれました。

 

koizumihikaru1234.hatenablog.com

 

世の中を見渡してみると色々な人がいて、変わった人もたくさんいますが、それを「常識から外れている・普通じゃない」と判断して排斥してしまおうとするのは、色んな人がいるというものすごく単純な事から物事を見る事ができないとても見識の狭いものの見方だと思います。

 

筆者はコミュニティーと書かれていますが、「特殊なものへの寛容さ」というのは個人の成熟度であるとも言えると感じました。

 

世界中を旅してきて色々な人種の方と触れ合ってきて、誰もが違う人間だからこそ想像力を働かせて、お互いに配慮し合っていくことが必要なんだと本書は教えてくれます。

 

 

ちなみに古代ローマの遺跡でパンツを干している遊牧民に話しかけられたことが「テルマエ・ロマエ」の発想となったそうです。

 

引用はほんの一部ですが、国籍で人を見るのでなく地球人という括りで人を捉えることや、学生時代はミッション系の学校に行っていたのにスキンヘッドにしたとか面白いエピソードもたくさん出てきます!

 

とてもおすすめです(^^)

 
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