【3ヶ月でFP2級】本当に一発合格できました。概要と試験合格までの勉強法
新聞や本を読んでいてFP、ファイナンシャルプランナーの名前は知っていました。そして、お金に関しての勉強は今までほとんどして来なかったこともあり、もっと学んでみたいと思い受験を決意。結果、一発合格できましたので、そのために読んだ本と勉強方法について書いてみたいと思います。
ファイナンシャルプランナーとは
そもそもFPとは何か。日本FP協会のHPから抜粋します。
人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。
家計にかかわる、というところが重要な部分。お金に関しての知識は色々ありますが、FPに求められるのは生活していく上で必要なお金はいくらぐらいなのか、どのような制度やサービスがあり、どのように活用していくことで将来の目標達成ができるのか、不安を払拭できるのか。そのようなことをお手伝いすることが求められます。
新聞や本を読んでいても知識は身につけられます。しかし、幅広く家計に関する知識が理解できていたり、自分で将来へのお金の計画を立てるほどには充分ではないのではないか。そんな思いもあり、時間的にも余裕があったので受験してみることにしました。
FPと一口に言っても何種類かありますが、今回は国家資格の2級FP技能士、いわゆるFP2級に挑戦してみました。
合格に使用した本
活用したのはこちらの本です。
2018年版 3ヵ月でFP2級 本当は教えたくない究極のFP2級合格メソッド (最短合格シリーズ)
- 作者: 大島浩之
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2017/11/07
- メディア: 単行本
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どうせ受験するなら一発合格はもちろん、あまり時間をかけずに効率良く受かりたいという思いもあり手に取りました。内容はFPとは、どのような種類の資格があるのか、試験前の心構え等が説明されています。特に合格に役立ったのは以下部分。
タックスプランニングで学習する内容は、主に所得税です。しかし所得税は他の科目でも必ず登場するテーマなのです。ということは、ある程度所得税が理解できていないと、他の科目で所得税が登場したときに「わからない!」という事態に陥ります。
そこで学習する順番に工夫が必要になります
FP総論 → ライフプランニングと資金計画のライフプランニングの分野 → タックスプランニング → ライフプランニンと資金計画のリタイヤ面とプランニングの分野 → リスク管理 → 金融資産運用 → 不動産 → 相続・事業承継 というのが理想的です。
FPが勉強しなければならない分野は以下の6つになります。
1 ライフプランニングと資金計画
⇨主に社会保険、年金制度。ライフプランの考え方など。
2 リスク管理
⇨生命保険や損害保険などの商品、関連する法制度など。
3 金融資産運用
⇨資産運用の金融商品、金融市場、関連する法制度など。
4 タックスプランニング
⇨日本の税制、税金の種類について。
5 不動産
⇨不動産についての基礎知識、関連の税制について。
6 相続・事業承継
⇨ 相続に関する法制度、税金など。
この本に書かれている勉強の順番は非常に重要で、税金はどの分野でも必ず必要となる知識です。テキスト通りの順番で勉強していくと、所得税や各種控除についての知識を理解していないままそれぞれの分野の内容を進めることになり、理解が難しくなります。難しい内容ではありましたが、上記の順番で進めることである程度混乱せずに進むことができました。
実技、合格しやすいのは日本FP協会が実施している資産設計提案業務だと思います。
FP試験は学科と実技に分かれています。学科は同じですが、実技は4種類の試験があり、それぞれで合格率が異なります。実技とは利回りを計算しましょう、控除額はいくらになるでしょうなどの計算問題が出題されます。
試験科目 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
資産設計提案業務 | 16,274人 | 8,222人 | 50.52% |
(NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会公式HPより)
試験科目 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
個人資産相談業務 | 17,653人 | 3,614人 | 20.47% |
中小事業主資産相談業務 | 1,949人 | 818人 | 41.97% |
生保顧客資産相談業務 | 6,578人 | 2,462人 | 37.42% |
損保顧客資産相談業務 | 390人 | 213人 | 54.61% |
合計 | 26,570人 | 7,107人 | 26.74% |
(一般社団法人金融財政事情研究会公式HPより)
損保や生保など特定の分野の仕事に精通している方であればそれぞれの業務で受験されると思います。そうでない一般の方の多くは個人資産相談業務か資産設計提案業務のいずれかを受験することになりますが、合格率を見ると差は歴然です。ぼくが調べたところによると、個人資産相談業務の方が専門的な内容が多いとのことでした。合格を狙う、全般的な知識を身につけるという目的であれば資産設計提案業務で良いと思います。
登録した講座
2級FPの受験資格として、FP3級の合格もしくはAFP認定研修の合格が必要となります。AFP認定研修とは、架空の顧客から相談を受けたとしてライフプランを作成・提出が求められますが、詳しくはFP協会、講座のHPなどを参照して頂ければと思います。
調べたかぎりもっとも安価であったこちらの講座を登録しました。
2級FP技能士テキスト、AFP認定研修のマニュアル、WEB上の問題集や過去問などがすべて込みで22,000円(税込)。他の講座よりもダントツで値段がおさえられます。
合格までの勉強法
冒頭で紹介した本は3ヶ月で合格でしたが、勉強を開始した時期と受験までの時期の兼ね合いで4ヶ月間準備して受験しました。実施したことは以下の3点です。
1 本で紹介されていた順番にテキストを読む。
2 平行して過去問を解く。
3 過去問で間違えた問題をエクセルに打ち込み、繰り返し解き続ける。
1〜3を平行して4ヶ月間実施し続けました。
過去問はFP協会のHPにも掲載されていますが、以下のサイトでも見ることができます。IOS用のアプリも提供されているため、そちらも活用しました。
学科・実技ともに問題の解説がされているため、間違えたときはなぜ間違えたか、何が理解できていないかすぐに理解できます。FP協会の過去問では解説は掲載されていないため、こちらが重宝しました。
また、試験でもっとも重要なのは反復と精緻化(意味を理解する、じぶんの言葉で説明できる)により記憶を定着させることです。そのために、基本的に昔からエクセルを活用しています。
A行は反復しても覚えづらい問題に「あ」と入力。あとでフィルタリングして一覧にできるようにしています。B行は間違えた・覚えられていない内容を問題形式で入力。C行は解説です。B行の問題を見て、C行は指で隠しながら頭の中で問題に解答します。
この反復を通勤の電車の中で繰り返し、間違えた問題を何度も解き続け正答率を上げていきました。実技は電卓を叩かなくてはいけない問題もありますので、そちらは自宅で繰り返し解きました。また、勉強段階でも本番でもかなりの数の問題を解くため、使いやすく手頃な値段の電卓は必須。おすすめは600円弱の以下の電卓です。
合格と勉強してみての感想
2019年9月に受験し、おかげさまで一発合格をすることができました。かかった費用は講座と受験料、電卓代併せて3万円ちょっと。FP2級は各社でさまざまな講座が用意されており、それぞれに合ったもので受講すると良いと思いますが、上記で紹介したアーティスさんは非常にコスパが良くおすすめです。
また、「3ヶ月でFP2級」でも強調されていますが、基本的には過去問を何度も解くことが合格への最短ルートです。過去に「合格にはこれは知っておいて欲しい」と出題されている問題ですので、できれば正答率を80%ぐらいまで上げておくとベストだと思います。ちなみにぼくは過去8回分まで遡って解き続けました。
最後に勉強をしてみての感想ですが、不動産・相続以外は覚えておいて損はないと思いました。(これも将来役に立つ内容ではあります)日本の税制やセーフティネット、年金制度などを理解しておくことで、本当に各種の保険に加入するかを判断できる知識がつきますし、どのような金融商品があり、どのようなメリット・デメリットがあるのかも自分で選択するリテラシーが身につきます。また、ライフプランの作成も将来設計や資金計画を考える上で非常に役立つと思います。
もちろんこれらはFP試験を受けなくても本で学べる内容ですが、普段なじみのない分野も勉強することができて非常に楽しく学ぶことができました。お金にかかわる知識は基本的に誰も教えてくれませんので、学ぶためのとても良い機会になると思います。興味が持った方はぜひ受験をおすすめします。
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