モノよさらば

ミニマリストに憧れて

【しがみつかない生き方】しがみつくと不幸になる

 こうでなければとか、あーでなければならない。自分では気づかなかくても、いろいろな思い込みや考えに縛られてしまうと、窮屈で生きづらくなってしまうかもしれません。

 

 

 

 

 

 先日読んだ、精神科医、香山リカさんの「しがみつかない生き方」の書評です。

 

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

 

 

 SNSやインターネットでさまざまな人の日常生活を見れるようになりました。しかし、それを覗き見れるようになった分、人によっては「自分の生活って、これでいいんだろうか」と感じてしまう人も少なくないのではないでしょうか。 

 

 サブタイトルにもありますが、「ふつうの幸せ」、今の生活をあらためて見つめなおしてみると、十分しあわせかもしれません。

 

 

 

マスメディアやサービス、作品のほとんどは、ビジネスとして「恋愛」というテーマを扱っているのだ、ということを忘れてはならない。もし、介護の問題を扱ったほうが小説や雑誌より売れるならば、作り手はそうするに違いない。だから、「右を見ても左を見ても、恋愛を扱った本やドラマばかりだから、やっぱり恋愛が世の中でいちばん大事なんだ」と思うのは早急にすぎる。

 

 

 

 

 

 

診療室にもそういう人はたくさんくる。
「不妊治療を受けているときは、私が本当にやりたいのは母親になること、と信じて疑わなかったのですが、いざ子供が生まれてみると、仕事で充実している友達がうらやましくて…」「この業界でナンバー1になることがずっと夢だったんです。でも、それが実現できても思ったほどの達成感はありませんでした。もっとランクが下でも、子供を持って楽しそうに働いている後輩を見たりすると、やっぱりそっちのほうが人として真っ当だったかも、と思ってむなしくなりました」「これだ」と確信していたはずでも、人間の気持ちなど体調が悪かったり、ふと他人を見たりするだけで、簡単に変わってしまう。

 

 

 

 

 

 

「夢を仕事に」といった言い方が問題なのは、「夢とは違う仕事なら、働く意味がない」と思って仕事から遠ざかる人が増えることにある。就職活動になかなか取り掛からない学生と話していても、すぐに出てくるのが「本当にやりたいことが見つからないので」という言葉だ。まじめな彼らは、「好きなことを仕事にしなさい。仕事で夢を追いかけなさい」という大人たちからのメッセージを律儀に信じるあまり、「夢や好きなことが見定まらない限り、働いてはいけないのだ」と思い込んでいる。学校を卒業する頃になって、「とにかく生活のためになんでもいいから働きなさい」とアドバイスされても、彼らとしても「いまさらそう言われたって」と困惑してしまうだろう。

 

 

 

 

 

仕事そのものが「本当に好きなこと」とは違っていたとしても、その中である程度長くやっていると、だんだん技術が身についてくる。まわりの人からも認められたり頼りにされたりする、という別の喜びが味わえる。しかも、たとえちょっとした失敗をしても、「これはしょせん本当に好きな仕事はじゃないんだから」という逃げ道があるので、激しく落ち込まずにすむこともある。仕事と適度な距離を保つことができるので、燃え尽きずに長く続けることもできる。これは強がりでもなんでもなく、私はある時点から「やりたいことを仕事にしなくてよかった。自己実現のためではなく、パンのための仕事だからこそ、私はこうして続けていられる」と思うようになった。

 

 

 

 

 

子供はいるかもしれないし、いないかもしれない。そして、人生でその両方をいっぺんに体験することは不可能なのだ。そこで、あのときこうしていれば、などと仮定して堂々巡りをしてしまうのは人間の常とはいえ、そこから何かが生まれることはない。

 

 

 

「このために生まれた」「このために生きている」と生まれた目的や自分の価値がはっきりとひとつに定まっている人生などというのは、それだけで本人にたいへんなプレッシャーを与える。ほかの選択肢を選ぶことも、休むことも手抜きをすることも許されないからだ。
 また、目的や価値がはっきりした人生の場合、うまくいかなかったときの絶望はいかなるばかりのものか、とも考えられる。たとえば、「私は世界的なピアニストになるために生まれてきたのだ」とはっきりわかっている、と主張する人が、誰でも本当に世界的ピアニストになれるかと言えば、それは違う。

 

 

 

 

 

現実を受け入れることができず、生きる希望を失って自殺未遂を企てたり、アルコールやギャンブルに走ったりする人も少なくなかった。音楽の才能は十分にあるのに「こんなことのために生きてきたわけじゃない」と苦しんでいる彼らを見ていると、「生まれた意味や目的なんて、あまりはっきりしていないほうが幸せなのだ」とつくづく思った。

 

 

 

 ぼく自身も、今の仕事が「心の底からやりたいと思った仕事」と初めから思っていたわけではありませんでした。しかし、やってみると以外と楽しく、毎日それなりに充実した生活を送れています。たまに充実しない日もありますが、それでも毎日腹いっぱい食事が食べられてお酒が飲めているので「ふつうのしあわせ」を感じられていると思います。

 

 今の生活には何かが足りない。そう感じる人にはさまざまなヒントが得られるのではないかと思います。

 

 

 

 

 

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