ビジネス・人生で必要な教養が身につくマンガ10選
仕事、人間関係、家族、生き方、将来設計、結婚、友達、お金など生きているとさまざまな問題に出会い、大変な目に会うこともあります。
このようなさまざまな問題に対して、自分の知恵や経験を総動員してもとても太刀打ちできない苦難に出会うこともしばしば。こういう時にこそ、これまで何を学んできたかが問われます。ちきりんさんが以前にツイートしていた内容に非常に共感したのですが、
人生にはいいときと悪い時があって、どう生きて来たかが問われるのは悪い時だけ。調子のいい時って、どんな生き方をしてきた人でも同じように楽しめる。一方、なにかトラブった時の行動にはその人のこれまでの学びのすべてが問われる。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2017年2月11日
逆境に陥った時、問題に直面した時に助けとなるのは友達や家族の時もあると思いますが、それを既に悩み、考えた先輩がたくさんいます。それを学ぶのが教養というものだと思うのですが、本で学ぶのももちろんですし、中には漫画で学べるものもたくさんあります。
ぼくがこれまで生きてきた中で、さまざまな困難に直面した時に「これは役に立ったな」と感じた10の漫画を紹介してみたいと思います。
手塚治虫先生の晩年の長編漫画。フィクションもかなり混ざっていますが、仏教の教え、歴史、釈尊の出生から入滅まで学べます。2500年前の、今よりもはるかに理不尽な世界で救いとなったお釈迦様の知恵は現代でも大いに役立ちます。
きょう恐ろしさをごまかせても、あしたまた恐怖がやってくるかもしれない
むしろ恐怖に身をまかせて……その中でやすらぎを見つけるのだ
のうだま
やる気が出ない、何もしたくない、やる事があるけど身体が動かない…こんな時に、脳や身体をどう使うと、やる気が湧いてくるかが描かれています。それに必要な脳の構造や、部位、それぞれの機能を漫画で学べます。
やる気になっているとき、淡蒼球が活性化しています。ところがこれは自分の意志で動かすことなできないんです。でもこれを動かすための起動のスイッチがなんと!4つあるんです。
「やる気よ出てこーーい!!」
「いつまで待ったって脳の中からやる気は出てきませんよ。まずはカラダを動かすこと!!」
漫画でわかるニーチェ
ツァラトゥストラかく語りき、善悪の彼岸、道徳の系譜などさまざまな著作を残したニーチェ思想のエッセンスを学べます。苦難の人生を歩んだニーチェですが、それでもなお「運命を愛せよ」と強く言い残した彼の思想からは多くのことを学ぶことができます。
自分の価値観の根拠を私たちの多くは知らないままだ。要するに、私たちは価値観すら人真似をしているのだ。
「本当に自分が大切にしたいものを理解しているやつは滅多にいない」
道徳的な現象などというものは存在しない。あるのは現象の道徳的な解釈だけだ。
うつヌケ
とっても売れているようで、多くの書店で平積みされているの見かけます。うつ病を体験した方々の体験談、彼らがどのようにうつぬけしたのかが詳細に語られています。WHOの診断によると、うつの生涯発生率は7.5%パーセントと言われており、誰もがかかる可能性のある病です。どのような病気なのか知るためにはとてもわかりやすい本だとおもいます。
本当は自分を大切にしたいのに傷つけてしまう。本当は友達がほしいのに孤立を選んでしまう…自分の「心の声」をちゃんと聞いてあげないと人はうつになる
誰も教えてくれないお金の話
以前サラリーマンだった時に、お金に対する不安が常に消えなかった時に読みました。お金の不安とは何か、保険の選び方、年金の仕組み、資産の増やし方、ローンの組み方、出産の際に使える手当など聞いたことはあっても、よく仕組みが分からないことについて非常にわかりやすく解説してくれています。
誰も教えてくれないお金の話 (Sanctuary books)
- 作者: うだひろえ,泉正人
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2010/10/29
- メディア: 単行本
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大切なことは、入ってくる収入が多いことがそのまま経済的な豊かさになるわけではないという事実です。つまり、お金の問題とはお金がないことではないのです。
お金とは人生を楽しむためのツールに過ぎませんが、お金の教養を身に付けることで自分らしいライフスタイルを送ることが可能になります。
マンガでわかる7つの習慣
20世紀のもっとも偉大なビジネス書2選に選ばれた素晴らしい本をマンガで学べます。この本が出版されて以来、マンガでわかる○○シリーズが定番化しました。それぐらいわかりやすく、生きていく上で役に立つ本です。
人間にとって成功ってなんだろうか。人間はどうしても見栄や意地を張ってしまう生き物だ。こう見せたいという自分のふりをしてつい背伸びをしてしまうことなんて誰にでもある。だけど後で辻褄が合わなくなって辛くなるのは自分なんだよね。
違いを尊重することがシナジーの本質である。人間は一人ひとり、知的、感情的、心理的にも違っている。誰もが自分のあるがままを見ているのだということに気づかなくてはならない。
ゴール
以前に別の記事でも紹介しました、伝説のビジネス書をマンガ化したものです。長時間労働が社会問題になっていますが、生産性とは何かということを理解するために、生産性を上げるためには何が必要かを理解するためには必読書だと思います。
- 作者: エリヤフ・ゴールドラット/ジェフ・コックス,岸良裕司,蒼田山,青木健生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/12/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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マンガでわかる統計学
社会人として大学に通っているのですが、どの学問でも実験などでは統計学の知識は不可欠。もともと数学が大の苦手であったので、入門書などを読んでもさっぱり理解できませんでしたが、この本で初歩的な知識をかなり身につけることができました。統計を理解していると、世の中に出回っている怪しいマーケティングの数値にも敏感になれるので、知っておきたい知識です。
「私たち仲良くテストで90点とったんです。でも偏差値はなぜかユミちゃんの古典のほうが高かったの!」
「それは英語と古典では点数の価値が違ったからです」
「えっどうして!?」
ペコロスの母に会いにゆく
母親が認知症になってしまった息子さんが書いたコミックエッセイ。認知症になってしまった方が事故を起こしてしまったり、認知症介護の末に殺人にまで発展してしまう事件などが昨今取り上げられており、恐ろしい病気というイメージをお持ちの方が多いと思います。僕自身、認知症の方と日々職場で過ごしていますが、そのような説明はこの病気の一面でしかありません。確かに大変な病気ですが、認知症でも幸せに暮らしている人、周りを幸せにできる人はたくさんおられます。歴史始まって以来の超高齢化の世界を迎えるにあたって、多くの人が避けて通れないテーマとなるはず。
僕は、認知症になった母の、童女に戻ったような笑顔が大好きでした。10人姉妹の長女。しっかり者だった母は、酒飲みの父との生活に、子育てにら懸命に生き、ようやく身軽になれたのです、母ちゃん。ぼけてよかったな。ゆっくり着地できて、よかったな。長い間、本当にありがとう。
君たちはどう生きるか
80年前に書かれた歴史的名著が最近になってマンガでリメイクされたものです。元々は岩波文庫で出版されていた本ですが、多くの人に感銘を与えてきた素晴らしい本です。若干ストーリーが違うところもありますが、マンガになってもその魅力は衰えず何度読んでも背筋がピシッと伸びる気持ちになります。
しかも今日、こんな嬉しいニュースが。
肝心なことは、いつでも自分が本当に感じたことや、真実心を動かされたことから出発して、その意味を考えていくことだと思う。君が何かしみじみと感じたり、心の底から思ったりしたことを、少しでもごまかしては生きてゆこうとするならば、コペル君、いいか、それじゃあ、君はいつまでたっても一人前の人間になれないんだ。
世間には、他人の眼に立派に見えるように振舞っている人が、ずいぶんある。そういう人は、自分がひとの眼にどう映るかということを一番気にするようになって、本当の自分、ありのままの自分がどんなものなのかということを、つい、お留守にしてしまうものだ。
もちろん知識だけでさまざまな困難を乗り切れるとは思いませんが、困った時に背中を押してくれたり、切り抜ける力をくれることは多々あると思っています。なにより、楽しいマンガで深い知識を身につけられるのは非常にありがたいこと。まだ読んでいないものもたくさんあるので、それらからまた学べればと思っています。
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