ミニマリスト ひかるの本棚

書評がメインのブログです。

物を無駄に増やさない4つの技術


 久しぶりに過去の自分のブログを見返してあらためて思ったこと。やはり無駄な、余計な物が異常に多かった。つまり、必要なものとそうでないものとの区別ができなかったということでした。

 

 

 

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汚部屋出身です。

 

 

欲しいかどうかで決めていた

 今思い返してみると、物持ちだった頃の判断基準はただひとつ。欲しいかどうかということだけでした。

 

 街中での買い物、ネットサーフィンでもどちらでも同じだったのですが、欲しいと思ったらとりあえず買う。買った瞬間は嬉しく思いましたが、実際には全然使わなかったり、買ったことすら忘れてることもありました。

 

 このようなことを繰り返しているうちに不要なものはどんどん増えていき、気がつくと片付けきれない物に囲まれ、汚い部屋になる始末。当時の写真を見ても呆れるばかりです。

 


 無駄なものに囲まれる生活に嫌気がさし、掃除と処分を敢行した結果、ずいぶんすっきりしました。

 その後もリバウンドすることもなく、心地よい環境と最適なものが揃った状態で生活ができています。それはなぜか?ということをあらためて考えたときに、いくつかのじぶんの中で心がけていることがあったので書いてみたいと思います。

 

 

 

1.   購入する基準を具体的にしておく。

 例えば街中を歩いて何かが欲しくなるとき。昨日家電屋さんの売り子さんに呼び止められてgoogle homeをいじってきたのですが、なかなか楽しくてちょっと欲しくなりましたが結局買わず。それはぼくの中での購入基準を満たしていなかったからです。

 


3つの購入基準


①:必要な理由が明確であること。
 例えばgoogle homeの機能は、音声に対応して音楽を流してくれたり、ニュースを教えてくれたり、タスクを管理してくれたり…これらの機能は必要であるというよりも、楽しそうと感じる部分が大半です。必要であるかはぼくにとっては微妙でした。

 一方で、例えば食事。野菜などは多少高くても惜しみなく購入します。なぜなら、健康な身体の維持は人生を楽しむために不可欠だと思っているからです。

 本も同様で、自分が楽しむためのに必要だから、情報収集のために必要な経費と考えるので惜しまず買います。

 


②:1年後にも使用しているイメージができるか
 これは1年後にもちゃんと自分のお気に入りのものとして機能しているだろうか、役に立っているだろうかとイメージしてみます。

 

 

③:自分の持ち物とのバランスが合っているか。色、形、質感、ブランド。
 その持ち物単体が魅力的であることも重要ですが、じぶんの持ち物とのバランスがあっているかをイメージします。特に洋服やアクセサリーなど、それ自体が良いものでも自分の持ち物とのバランスが悪いと結局あまり使わなかったりするので、今持っているものと相性がよいか確認します。

 

 

 

2.   収支管理をする。
 前職からの影響が強いのですが、収支をけっこう細かく管理しています。性格もあると思うですが、何にどれだけ支払いをしているかを管理していないと、無駄な出費があるのかないのかもわからなくなってしまうからです。

 また、過去の履歴を振り返ることで、最終的に何が無駄であったかも後から気づくことができます。最近は便利なアプリがたくさんあるので、管理も簡単になりました。

 

※ ちなみにぼくはこれを使っています。

 


3.   血糖値をコントロールする。
 血糖値については以前にも書いたような気がしますが、低下すると自己コントロール力が低下し、衝動的になることが知られていて、たしかにお腹が空くとイライラしてしまいます。以下はベストセラーになったこちらの書籍からの引用です。

 

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

 

 

 血糖値が低いと、難しいテストを投げ出したり、機嫌が悪くなって他人に当り散らしたりするなど、さまざまな意志力の問題が生じることがわかりました。まるでエネルギーが足りなくなると、最悪の自分になってしまうかのようです。(中略)これとは対照的に、血糖値を上げる飲み物を与えられた人たちは、最高の自分を取り戻すことができました。つまり、粘り強く、衝動に流されず、考え深く、思いやりのある自分になれたのです。

 

 元々トレーニングをしているので、普段から1日5食ぐらい食べていますが、お腹が空いた時は間食しています。サラダチキン、ミックスナッツが個人的におすすめです。

 

 

4.  意志の力を日頃から鍛える。
 意志のあるところに、道は開ける。という言葉は僕の最も好きな言葉なのですが、理性ではわかっていても、どうしてもコントロールできない時があります。この理性の力、自己コントロールの能力は意識的使うことで鍛えられることが知られています。同様の書籍から引用します。

 

 バウマイスターは興味深い仮説にたどり着きました。「自制心は筋肉に似ている」というのです。(中略)自制心を要する小さなこと(姿勢をよくする、毎日手が疲れるまでハンドグリップを握る、甘いものを減らす、出費を記録するなど)を継続して行った場合、意志力が全般的に強くなるという結果が出ています。

 

 本当に小さなことですが、利き手と逆の手で歯を磨いたり、何も考えずにじっと座るなど意識してコツコツとやっています。 

 

 昔から誘惑に弱く、その上片付けは大の苦手でした。そういう経験があるからこそ余計なものは増やさずに必要なものだけで生活していたいというモチベーションが保てているのかもしれません。

 

我々の弱点そのものが、思いがけないほど我々を助けてくれる。

道は開ける 文庫版

道は開ける 文庫版

 

 


 技術は大げさかもしれませんが、かつての汚い部屋から、多少はきれいな部屋を保つことができるようになった自分なりの工夫を書いてみました。参考になるものがひとつでもあれば嬉しく思います。