ミニマリスト ひかるの本棚

書評がメインのブログです。

「褒められたい」から、「こうありたい」へ。

自分の行動の原動力は何か。

 

過去の自分を振り返った時に思い当たるとても大きいモチベーションがありました。

 

それは「誰かにどれぐらい賞賛されるか」という事です。

 

 夕焼け空を撮影する少年

 

褒められたい

tamesue.jp

元オリンピック選手の為末大さん(ためすえと入力したら変更候補に為末大が出てきました!やはりもの凄い有名人なのですね)のツイッターとブログを定期的に読んでいます。

 

先日こちらの記事を拝見して、自分がこれまで仕事をしてきた中での心境を見事に表現してくれていて自分の過去を振り返るきっかけになりました。

 

一部を引用いたします。

 

褒められる事がうれしいと、褒められるであろう事を人はしてしまうという事だ。もっと強く言うなら褒められる事を求めていくと世間に(しかも自分が全体だと信じ込んだ一部に)迎合し始めていく。

 

オリンピックに出た時も、メダルをとった時も、人が集まってはまた閑散とする。世間を追いかけてしまう事で、世間の動向に一喜一憂し、モチベーションが上下する。ようやくそういう経験を経て、世間と距離を取り淡々とやり続けていくほうが目的が達成されやすいという事を学び始めた。

 

出来が悪くて叱られてばかりの子供時代を過ごしてしまった反動なのか分かりませんが、褒められるという事は生きていく上で、僕の中でとても大きなモチベーションになっていました。

 

上司に褒めてもらえる、同僚に賞賛される、彼女が喜ぶ。

 

身近な人が喜んでいる姿を見るのは嬉しいし、「期待を裏切らないように頑張ろう!」と、自分自身も気が引き締まります。

 

しかし、その期待を裏切りたくない気持ちにばかり目を向けて、失敗した時の周りの反応に翻弄され、期待に応える事ばかりを気にしてしまい、自分の気持ちと行動の整合性が取れなくなる事がありました。

 

 

賞賛と条件付け

心理学者のアブラハム・マズローは人間の欲求の中でも「誰かに認められたい!」という承認の欲求を上から2番目、最上位として自己実現を挙げています。

 

www.motivation-up.com

 

 

そして為末さんの記事を見て、乏しい知識ですが心理学のオペラント条件付けを思い出しました。

 

www.shinrimarketing.com

 

こちらのブログからの引用です。

 

相手が何か行動を起こした直後に、報酬などを与えることによって、その行動が起こる頻度をコントロールする手法のことです。

 

自分が何かの行動した直後に「ひかるくんは偉いねえ!」と賞賛のフィードバックを得る事で、「誰かに認められたい!」という強い欲求が満たされて「同じ行動をしたらまた褒めてもらえるかもしれない」と学習する。

 

そして、また賞賛を得るために行動して、褒められて、それがモチベーションになってまた行動する。

 

このような行動原理はペットや子供のしつけなどを行う上ではとても有益で、悪い行動をなくして良い行動を引き出すためにはとても役立つため様々な分野で応用されているようです。

 

blogs.yahoo.co.jp

 

 

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承認欲求から自己実現へ

誰かに褒められたい、認められたい、ひいては人に嫌われたくないという思いは欲求の中でも2番目に高次の欲求と提唱されているぐらいなのでとても強固なものなのだと思いますし、僕自身の中でも行動する時のとても強いモチベーションになっていました。

 

期待を裏切りたくない、がっかりさせたくないというのはとても大事な事だと思いますし、大切な誰かに喜んでもらいたいという思いはとても素敵な事だとも思います。

 

ただ、そこに焦点を当てすぎてしまい、自分が本当に取りたい行動や、心の中で思っている事と現実に葛藤が生じた事が幾度もありました。

 

賞罰教育の先に生まれるのは「ほめてくれる人がいなければ、適切な行動をしない」「罰する人がいなければ、不適切な行動もとる」という誤ったライフスタイルである。

 

我々は他者の期待を満たすために生きているわけではない。他者からの承認を求め、他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになります。

 

ベストセラーになった「嫌われる勇気」からの引用です。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

今100%本心にのみ従って行動が出来ているかと聞かれたら、そこまではできていないと思います。

 

ただ少なくとも、ミニマリストの最小限主義、自分にとっての必要にフォーカスするという事は自分を見つめる上では生きるテクニックとして非常に役立っているなと感じる事が多くあります。

そしてそれは大抵自分にとって良い方向に導いてもらえていると感じています。

 

賞賛だけを追い求める恐ろしさ。

為末さんの記事を拝見して、改めて「褒められる」という事を考えるきっかけとなりました。

 

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